読み返すのが大好きです

実はシリーズスタートから4年も経過しているH2O最初の一冊。多分読むのは3回目。
今読み直してみると最初の最初から伏線となる事象を張り続けている高畑京一郎の構成力に脱帽。
どこかの多国籍企業の会長は正義は一つじゃないと仰ってましたが、それと同様に悪行も一つというわけではなくて、一つの事象の責任は直接的な加害者のみならずソレに関わる人々全てに分け隔てなく取る必要があるのです。例え自分を除く全ての世界がソレを知らなくても自分がソレを知っているのならばその責任を取らせる必要がある、と考えるのも間違えでは無く極自然なことなのかもしれませんね。

初っ端で恋人が死ぬって点では某悪魔のミカタと同じなんですが、彼は力で恋人を生き返らせることも可能なんですが、この主人公の場合はそんな非現実的なことは出来ないので、純粋に加害者に責任を取らせるために己が命を賭して望んでいくわけです。

漢が死んだ女のために出来ることなんてない、そんなことはわかりきったことなんですが、それでも止まらないのが漢ってもんでしょう。彼はそういう漢なのです。