神は沈黙せず

『神は沈黙せず』山本弘

一言で言うとコレは『ループ』の仲間である。

宇宙だとか超能力だとかUFOだとかが好きな人は飽きる暇がないとおもうけど、嫌いな人は飽きっぱなしになる可能性があります。俺は何かの概念だとか観念だとかについて書かれた文章を読むことには一切の苦痛を感じないタイプだが、昔こんなことがありましただとか、それからこんなことが起きましただとか、そういう作品内及び現実での事実をしつこく書かれた文章を読むことに関しては瞬時に苦痛のみを覚えるタイプであるため、この作品を読んでいる間度々流し読みになる部分があった。その文章を書くために色々な文献を調べつくして構成した作者には悪いが、そんなことをダラダラ言われても何一つ楽しめないんだから仕方が無い。

この作品は『ループ』の仲間であるとともに、成功した『カーニバル』ともいえる。文章としての完成度では『ループ』には及ばないにせよ、荒唐無稽すぎる『カーニバル』よりは遥かに納得がいくものであり、世界がこのとおりに動いていっても別段不思議は無いんじゃないか、なんていう思いすら抱くに至った。そんなミームにとらわれるのも如何かと思うが、まあ別に良いだろう。本には付属していないあとがきが読める、というのも何となくよい感じだった。蛇足といえないこともなかったが本来あとがきとは蛇足でしかないので問題ないだろう。

なんか全然褒めてない気がするけれど、かなりよい作品でしたよこれは。
暇になったら再読したいですね。