リプレイ最高


『海辺のウサギ』鈴木鈴

吸血鬼のおしごとで御馴染みの鈴木鈴の作品。いつもは絶対人死にが出て気が狂いそうな内面の描写を思う存分描くのが常なんですが今回は妙に爽やかタッチです。世界自体が違って人間的じゃない人がいたり魔女がいたり猫人間がいたりするわけでして世界の構造自体も何ともいえない感じになっています。ギャグの感じは同じようだったのでいいんですけど、どうもこの人に関してはもっとダークな作品の方が似合うって気がしますね。俺の中では吸血鬼ほどの評価はありません。


『新ソードワールドRPGリプレイ集NEXT① ロマールノワール藤澤さなえ

大好きなソードワールドリプレイの新刊にして新シリーズ。最近のSNEはソードワールドの垣根の低さをアピールを最優先事項と考えているのか新人GMを多く投入してきますね。今回はその中でも更に初心者という感じでかなりグダグダなことになってたりもするんですが、逆にそこが面白い。何せPRメンバーの戦闘力が半端なく低く全員盗賊ギルドに所属しているという前代未聞さまで持っている次第。並外れた敏捷力と知恵、つまりは抜け目の無さとずるがしこさで如何にか事件に挑むといった感じ。ソードワールドの世界の懐の広さがよーくわかる作品に仕上がっています。新ソードワールドの方が断トツに好きなのは仕方ないにしても、今後が楽しみなシリーズです。


『輪廻ノムコウ』あかつきゆきや

十字架もニンニクも太陽も怖くなくて流れる水だって平気に渡れる吸血鬼のお話。血はすうけど嗜好品みたいなものだから無くても何らノープログレム。巻頭の魔女のお話が何となく好みだったりします。物語的にちょっと薄いかなって感じはするんですけど吸血鬼の設定がそんじゃそこらの吸血鬼とは違った視点から捉えたものなのがポイント高い感じ。再読はしないかもしれないけどちょっと続きが気になったりもしてるので売らずに残すかも。


結界師のフーガ』水瀬葉月

主人公のイメージはハードボイルドナイスバディーなリナ・インバースだろうか。妖怪関係専門の逃がし屋さんが主人公のどたばたアクションなんですけど、全編通して目新しさは特にありません。なんか何処かで見たような展開で見たようなキャラクター達が物語を紡いでるんですけどオリジナリティーがないってわけでもなくて、まあなんとういか秀作ですね。特筆の使用がありません。あらすじ通りの物語が展開されますので読んで食指が動いた人は買っても問題ないと思います。150円分ぐらいは楽しめましたから。これに関しては作画担当の人の名前を何か知ってたので探してみるとサークル恋愛漫画家やってる人でした。あの小説と漫画の中間に位置したような作風好きなんですよ。