17:00〜 路上にて

少しずつ闇に覆われていく街。
国道の脇の道路。
アスファルトの大地の上をゆっくりとしたペースで走っていた。
固い地面を蹴る時の反動のため、足に少しずつ疲労が蓄積していく。
呼吸の乱れもなく体力的にもまだまだ大丈夫。
それでも足は悲鳴を上げ始める。
軽い痛みを感じたところで足を止めた。
その場で軽くストレッチ。
相変わらず膝の関節がよく鳴る。
アキレス腱もしっかりと伸ばす。
小さく背伸びをして深呼吸を一回。
気を取り直して歩き出す。
走るときにかかる負荷に比べると徒歩は何てことがない。
足の痛みも感じない。
だからといって、此処で走ってしまうと・・・言うまでもない。

歩きながら東の空を見上げた。
夕日の朱が雲を染め上げている。
時々こんな空が見れる。
赤とは違う、綺麗な朱。
とても幻想的な。
何か懐かしい。
不思議な色合い。

雲に見とれていると何かに躓いた。
転びはしなかったけど軽く足を捻ったようだ。
痛みはないから多分問題はない。
いつのまにか道路がアスファルトが砂利道に変わっていた。
どうも工事中らしい。
よそ見をしながら歩いていたせいで気づかなかったようだ。
軽く頭を小突きながら、最後にもう一度空を見上げる。
次にいつこの空を見れるのはいつだろう。
・・・いや、同じ空はもう見れないか。
名残惜しさを振り切り、前を向いて歩を進める。

家に戻ったとき、もう日は落ちきっていた。
東の空を見上げる。
見えるのは暗い空。
まだ18時にもなっていないのだけど。

もうすぐ、冬なんだな。