事件シリーズ、他

『死都日本』石黒耀

火山列島に日本に生きる我々が実際に目にした火山ってのは、火山の中でいうと精精中規模未満でしかないわけで、俺たちが知らないぐらいに昔に日本列島が味わってきた火山が今の時代に起こったらどんなことになるか、ということを描いた傑作。あまりの内容に脳内で動画として再生することすらママならないわけだが、このような事象が実際に起きないということを言うことはできないわけで、むしろいつ起きてもおかしくはないというぐらいに科学的根拠に溢れた的確な内容らしい。火山と世界の神話を結びつけたり、そんな最悪な状況において日本を成立させるにはどうするべきか、という具体策なんかも書かれていてとても興味深い内容である。生涯日本で生きようと思っている諸君は、一度目を通してかりそめの覚悟を決めちゃえばいいんじゃないだろうか。


禁涙境事件上遠野浩平

2年と少し振りに発売した事件シリーズ最新巻。
毎回毎回新しい土地と新しいキャラと新しい事件が登場するわけでして、今回も例に違わず。
ただまあE.D達の登場シーンは割りと控えめで、禁涙境でこれまでにおこった実質的には未解決の事件の数々について描かれるシーンが殆ど。予告どおりE.Dの過去が明らかになるシーンもちらほらありますが、まああの世界がどういう世界なのか、ってのが更に深く知れたのが一番の収穫でしょうか。次回の事件の中心であろうキャラも登場してて、一体どんな話になるんだろうと既に期待は膨らむわけですが、また2年も待つことになるのはちょっと厳しいよなあとしみじみと覚悟を決めてしまうのでした。