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バッカーノ! 1931 鈍行編』成田良悟

バッカーノ!1931 鈍行編―The Grand Punk Railroad

世の中に数多くいる犯罪者が偶然にも同じ日に同じ場所で違うものを求めて同時多発的に犯罪を起こすということはそうそうないわけですが、それはもしかしたら俺たちが知らないだけで実のところ結構頻繁に起こってるんじゃないかと思うときもあります。人それぞれ目的というものは違うわけだから同じものを同じ時に狙うなんて事は少ないかもしれないのですが、その目的のものがとてもとても重要なもので、いろんなものに対して影響を与えることになるものだとすれば、そんな偶然が重ね合わさっちまうことはあるだろうと思います。気づかないだけで、本当に重要なものっては結構そこらへんにあるものですから。

前作の翌年である本作でも滅茶苦茶多い登場人物がそれぞれの思惑を秘めつつ一つの電車で大騒動を巻き起こします。といっても殆どは新キャラで、今回は不老不死な人はあまり前面に出てきてはいないのですが。ころころかわる視点や、なんともいえないいかれた会話の応酬といった前作の特徴はしっかりと継承されていましたが。ただちょっと絡みすぎで大変、というかキャラ名に似てたり多すぎたりするので誰が誰だか時々わかんなくなっちゃのが大変だったわけですが。

(☆☆☆★)