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BLACK BLOOD BROTHERS 1』あざの耕平 610

吸血鬼を題材にした作品は膨大なもので、ファンタジー好きには避けて通れない道といえます。
ところが、吸血鬼好きな俺にしては意外なことに、これまでまともに読んだ吸血鬼をメインに押し出した作品というのは『吸血鬼のおしごと』しかありません。あっちの作品は人間としてじみーに生きたいと願うわりに戦闘力は最強クラスのほのぼの吸血鬼が主役でした。今回読んだBBBの主役は、なんらかの目的をもち聖域と呼ばれる平和な土地から、特区と呼ばれる人と吸血鬼が唯一共存可能な街に向かう兄弟です。Dクラで俺を感動させた戦闘描写はもちろん健在だし、初っ端から気になる伏線を怒涛の勢いで繰り広げてきます。個人的にはジロウの師匠であるところのクロウの正体に彼をもってきた(厳密に言うと正体は判明してないけどどうみても彼でしょう)時点ではまりました。あとは吸血鬼の設定に幅を持たせたところが面白さを際立たせてくれています。人に色々あるように吸血鬼にも色々あるわけですな。予想通り気に入ったので既刊は全て買っちゃったのでさくさくっと読むとします。

(☆☆☆☆)