1冊

『カスタムチャイルド』壁井ユカコ

遺伝子というのはとてもとても小さいものだけどそれがないと何も存在できないというぐらいに重要なもの。
過酷な環境下で生き抜くために遺伝子自体が変性することなんてのは地球の歴史においては当然のように繰り返されていることである。
とはいえ、自分の意思でその遺伝子を弄繰り回してやろうなんてことを考えやがったのは、多分我々人類が最初なんだろうと推測できる。

この物語の舞台である世界では遺伝子を弄繰り回すことなんてのは極々当たり前なことで、生まれてくる子供の性別を変えるぐらいのことですら問題になってしまう現代とは桁違いの遺伝子工学レベルを有しているということになる。そりゃ大概の人は、自分の子供は格好よくて礼儀正しくて明るく丈夫で素敵な奴のほうがいいにきまってるし、それがちょちょちょっと遺伝しいじくるだけで叶うのならばなんのきなしに弄くってしまうだろう。まあ、そんなことするせいで色々と問題は起きるわけなんですけど、それについては本作を読めば結構理解できると思われます。遺伝子を弄繰り回すことで得られるものと失うものについて、よーく書けてる中々の作品です。

あ、当然ライトノベルらしくキャラもいい感じですよ。

(☆☆☆☆)