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とある魔術の禁書目録 ⑤』鎌池数馬

色々あった学園都市の夏休み最後の日は当然のように事件でいっぱい。
一方通行は路地裏で打ち止めと出会い電撃娘は最近つきまとうようになった学校の理事長の孫の対応に困り色々ありすぎて夏休みの宿題をする暇のなかった世界一不幸な少年は宿題を攻略するべく奮闘するが当然のように邪魔が次から次にと訪れる。

本作は短編が集まって形成された長編であり、それぞれの短編ではそれぞれのキャラクターを主人公として展開されていく。
世界最強ではなくなったが未だ最強であるレベル5はこれまでの自分自身を否定してまで、一人の少女を助けようとする。
学園トップクラスの能力者である彼女は、唯一自分と真正面から接してくれる彼への思いが何なのかということを自覚していく。
世界一不幸な彼は、相変わらず不幸度数全開な一日に対して真正面からぶち当たっていく。

前半から後半までの流れはシリーズで最も素晴らしいのだが、最後の最後に出てくる敵がどうにも唐突過ぎる感じが否めない。
そのシナリオの閉め方とかはとてもとても素晴らしいのだが、唐突過ぎる感じが後を引いてなんとも微妙な感じになる。
まあそれを除けば文句のつけようが無い、傑作中の傑作なんだけど。
いや、本当に惜しい。

(☆☆☆☆★)