キーリ

『キーリⅡ 砂の上の白い航跡』壁井ユカコ

最初からこの作品におけるシナリオ展開のパターンは確定していたのだろうけど、2巻目でそれが定着したんじゃなかろうか。
基本的に①日が変わる②キーリが変なものみつけて、ハーヴェイにとめられるものの完璧無視して好きなように関わる③事件発生④ハーヴェイが関わって被害をこうむる⑤気づけばその話終わる⑥以下リピート、という流れ。
多少反省はしているような感じがしないでもないものの、その様子が全然行動に反映されないキーリ。ハーヴェイが不死者だからいいものの、普通の人間だったら既に何度か死んでるぞ、と思うと作品の前提条件が全て崩れるので思わないようにしている。

今回はハーヴェイが旧友に裏切られた感じになったり、不思議少女であるキーリの過去が多少明らかになったり、やろうと思えば幾らでも物語に絡めれそうなガキが登場したり、ラジオはやっぱり砂に弱いんだということがわかったりと、物語の幅が段々と広がってきた感じ。この分だと今後には期待が出来そうだ、と思うぐらいには面白い作品に仕上がっておりましたとさ。

(☆☆☆☆)