キーリ

『キーリⅤ はじまりの白日の庭(上)』壁井ユカコ

隠し事をしない人間なんているはずもなく、その相手が自分にとって一番大切な人であっても一番嫌いな人であっても同じこと。
もっとも、その内容や理由は相手によって変わるわけで、相手のためを思って隠したり、相手を陥れるために隠したりするんですけど。

まあ相手が自分のことを思っていようが思ってなかろうが、相手が何かを隠しているということ自体がとても嫌に感じてしまうのは最もな話で、そのせいで意地をはって暴走したり拗ねた挙句に暴走したりキレた末に暴走したりと後から思い返すと我ながら恥ずかしくなってしまうような行動をとってしまうものです。お互いに相手のことを思っていた結果がそれじゃあ悲しいですよね。後でその分取り戻せるなら良いんですけど。

今回のハーヴェイとキーリはお互いに隠し事をして、そのせいで事態が悪い方向に流れていきます。
相変わらずのキーリっぷりに内心苛々しつつ読み進めている俺ですが、このシリーズはやっぱ面白いなあとも思っているわけです。

(☆☆☆☆)