キーリ

『キーリⅤ はじまりの白日の庭(下)』壁井ユカコ

誰にでも過去というものはあって、それを覚えていても覚えていなくても過去は変わらないし変えれない。
既に起こってしまったことに対して俺たちができることなんてのは極々僅かで、大別すると『忘れる』か『忘れない』かの二つしかない。
嫌な事なら『忘れよう』とするために他の何かに没頭したり、そのいやなことに関連するものを自分から遠ざけたり。
良い事なら『忘れない』ために同じようなことに没頭したり、そのことに関連するものを自分の周りに引き寄せたり。
結局のところ、自分の行動というのは過去にあった何かに関連したことを引きずることで行われているわけで、その積み重ねが生きていくってことなんだろう。
だからこれまでに自分に起こったあらゆる出来事には意味があり、これから起こる全てのことにも意味があるはずだ。

とかいうくだらない戯言はさておき、今回のキーリは前作の続き。
いつもに増して霊だの不死者(もどき)だのが目立ちに目立つ今回は、シリーズのラストに向けての線路を着実に進んでるという感じを強く受けた。
このままいくと如何考えてもバットエンド一直線なんだけど、まあそれはそれである意味ではグッドエンドなのかなあ、という気がしないでもないので彼らの生きるままに任せたいと思います。どうせ関われないし。

(☆☆☆☆)