2冊

『平井骸骨此処に有り 其四』田代祐彦

前々からこの物語は京極夏彦の傑作である京極堂シリーズに良く似ていると何度か言っていたと思うが、此処に来てそれが間違いないものになった。ネタばれになるので何行か改行するが、この作品は



『絡新婦の理』のライトノベル版である。

事件の起こった状況に違いはあるものの、構成やトリックはほぼそのまんま。
まさかまさかと思って読んでいたら本当にそうなっちまいました、という感じで嬉しいのやら悲しいのやら。
といっても、作品自体は相変わらず面白いので問題はないのだけれど。
基本的に、『この世はパクリで出来ている』が俺のモットーなので、その中で自分らしさを出そうとしていればそれでいいと思うのです。
この作品の場合は微笑ましいキャラクター達が事件に巻き込まれて、それを解決するにはしたが実は解決しきれなくてて、ラスボスともいえるお師匠様があっさりと解決してしまう、というのが基本の筋。
それもなんか京極堂っぽいわけですけど、まあいいじゃないか。

(☆☆☆☆)


矛盾都市TOKYO川上稔

都市毎に全く違う設定があるので、毎回読むのが非常に難解な都市シリーズ。
今回は世界設定自体はそこまで難しいとは思わなかったが、時間と頁の流れが無茶苦茶なので頭の中で話をつなげて読んでいくのが大変だった。
後、他の都市(というかOSAKA)との繋がりを理解したうえで読まないと十全に楽しめない構成なのだが、正直さっぱり覚えてねーのでちょっち名残惜しい感じ。ま、基本的には相変わらず川上節全開の作品でございましたが。

(☆☆☆★)