日日日

ちーちゃんは悠久の向こう日日日 

現在ライトノベル界を席巻している化け物作家日日日のデビュー作。
幽霊が好きで好きでたまらないという以外は極めてポテンシャルの高い幼馴染『ちーちゃん』と『僕』が体験することになる恐怖に彩られた物語。

一見平穏だがなんとか保たれていた『僕』の日常生活が、たった一つの怪異をきっかけに一気に壊れていく様は妙なリアリティを保っており、あたかも自身がその恐怖に苛まれているかのような錯覚すら覚えた。ただまあMissingのような怪異ではなく、どちらかというと京極堂における『妖怪』のようなタイプの怪異であり、非日常的ではあるものの非現実的とまではいかないような、そんな事件なんだけれど、それが恐怖をより一層の物にしているのだろう。

それほど期待はしてなかったのだが、これが高校生のデビュー作というのならば諸手をあげて傑作認定をしてもいいような気がする。
わかりやすくいうと、初めて西尾維新を体験した時と似た気持ちになった。
とりあえず、他の作品にも手を染めるとしようか。

(☆☆☆☆)