大沢さんには特に好かれたくありません

『大沢さんに好かれたい。』桑島由一

最近はどうかしらんが、昔世間に溢れていたヒーロー達は自分の正体を隠して無償で悪と戦って、たまに怪我したり死んだりしつつもやっぱり無償で戦い続けるのが当然だった。世界の平和とかいいつつ、実際は日本の一部の地域にだけ襲来し続ける間抜けな化け物退治してるだけなんだが、何故か奴らは世界の平和云々と誇らしげに語ったりしていたのだ、まあ正体は秘密だから仲間内でが関の山だけど。

そういうヒーローは多くの場合普通に生きていた一般人が妙な理由でヒーローに抜擢されて修羅の道を歩むことになるわけで、この物語の主人公である大地守も例に違うことなくそんな感じである。地味で暗いが気の会う女友達とぼんやりと日々を過ごしていた彼が何故か突然いじめられるようになり(理由は作中であっけなくばらされるが)、偶然にヒーローに大抜擢されてしまう。まあそれから紆余曲折あるだけの物語でしかないわけだが。

展開も微妙だし作風も微妙だし言い回しも微妙なこの作品。
つまらなくはないが面白くはないのでお勧めはしないでおきましょう。

(☆☆☆)