電撃

終わりのクロニクル 5(下)』川上稔

数多くの謎を次々に解き明かしつつ、史上最大のページ数を一気に駆け抜けた5(下)。
物語も終盤戦ってことで新キャラが出てくることも特には無く事態の収拾をつけるべく動き続けてます。
今回のポイントは・・・まあありすぎていちいち書いてられないんですけど、強いて言うと全竜交渉部隊の再結成にいたる道のりでしょうか。
シリーズ物の面白さは基本的に共通してくるものなので数が増えれば増えるほど書くこと無くなって参ります。

150冊目(☆☆☆☆)


『飾られた記号』佐竹彬

第11回電撃小説大賞三次選考作品。
最近デビュー作でシリーズ物の第一巻を書いちゃう人が多いのですが、この人の場合シリーズ化が確定した上でのデビュー作なので見事なまでにこれだけでは収拾がついておらず、伏線を次から次へと張り巡らしちゃってます。

この作品は新たな概念により世界が大きく変貌を遂げた近未来の日本を舞台としたミステリーです。
数学的要素前面に押し出したいのは、まあいいとして、誰がどうみても森博嗣の影響受けまくりっていう作風は正直どうかと思ったんですけど、本人が後書きで思いっきりそれについてコメントを残してるので、まあいいかと思うことにしました。元から俺はパクリ推奨派ですし。ただ、当然のように劣化コピーなので期待はしないほうがいいですが。

この作品の肝はあらゆる物質がもつ情報を制御して、その物質自体を変化させることすら出来る、という新たな概念により進化した世界に生きる人間の描写がメインじゃねーかと俺は思ったわけで、肝腎のミステリー自体はとてもお粗末で、謎解きのシーンになっても、ああそうですか、ぐらいの感想しかもてなかったというのが本当のところです。

151冊目(☆☆☆★)