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とある魔術の禁書目録⑧』鎌池和馬

表題でもある禁書目録の出番が回を増すごとに減っていき、最早主人公の頭に嚊みつくためだけに存在しているのではないかと読者が杞憂する羽目になっている本シリーズ。
世界観の説明がどんどん進んでいくのはいいんだが、ストーリー自体はサブイベントを次々消化していき、さらにそのサブイベントに関連したサブイベントをガンガン消化していくような展開が続いてる感じ。なにせ今回の主役は実質的ヒロインであるビリビリ娘に心酔している百合っ娘で、本来の主人公の出番は多く見積もって全体の3%未満というのだから。

とはいえ能力者達の悩ましい思いが綴られていたり力の使い方の面白さが描かれていたりビリビリ娘の格好よさがこれでもかと見せ付けられて至りと見所自体は充分で、俺の最も愛する5巻に匹敵する面白さではあった。なんだかんだいってラストがどういう展開で終わるか、という部分に関しては王道中の王道を突っ走っているシリーズなので、『来い来い来い来い』と思いながら読み進めていると、しっかりと思ったとおりのものが『来る』というのがすげぇ俺的に好ましいのだ。

ああ、傑作万歳。

8冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆☆)