『大神』

大神(OKAMI)

発売直後より各所で傑作との評価を聞いたので、FF12クリア後にやるゲームとして選び、二週間ちょいぐらいかけてゆるりと楽しみまくった。ちなみに某ハヤテの如くにおいて三千院のお嬢様が『神ゲーだ』と称したことはあまりにも有名であろう。

このゲームを一目見たとき、あまりに奇抜な映像に一目ぼれするか敬遠してしまうかのどちらかの対応を人はとることだろう。俺の場合最初にゲーム画面を見たときは『なんだこりゃ』と想い、その後数ヶ月経ってから発売し、その評判を聞くまでは存在すら忘れているほどだった。が、そんな俺だが断言しよう、このゲームは今年最高傑作のゲームである。今後何が出ようが、これ以前に何が出ていようがその評価が覆ることはないだろう。タイトル的にも内容的にも、まさに神ゲーの名に相応しいのはこの一本だけだ。

先ずこのゲームの最大の魅力は主人公であるアマテラス大神のあまりの可愛さである。おいおい何処が神だよ、とマジでつっこみをいれたくなるぐらいの愛らしい動作の数々。同行の仲間であるイッスンの台詞の数々により、実際の動作異常になんともすっとこどっこいというか、すげぇちゃらんぽらんな神様なんだなあ、という想像をしてしまうので尚更だ。それでいて時折魅せる神らしき格好よさの数々がアマテラスの魅力を膨れ上がらせる。

そしてもう一人の主人公とも言えるイッスン。小さくて口が悪くて女好き、特徴を並べてみるとすげぇ嫌な感じがする奴だが全然そんなことはない。これまた愛らしくて格好よくて面白い、三拍子揃った素敵キャラである。ちなみに、このゲームに出てくる輩はサブもモブも皆良い味を出していて素晴らしすぎる。作画的には萌えようがない作画のはずなんだが、なんか無性に女性キャラを可愛く思ってしまったのは俺だけではあるまい。

システム的にはアクション主体のアドベンチャーというか、まあひらたくいえば立体的に良く動くゼルダである。視点移動をうまく使わないと戦闘中に筆技が上手く走らなかったりフィールドで穴に落ちてしまったりするが、まあ落ち着いてやれば何の問題もない。難易度的には中の下ぐらいだと思う。かなり効果の高い回復アイテムを実質的には無制限で持ち歩くことができるため、ゲームオーバーすることはない、と断言してもいいだろう。

シナリオとしては基本的には王道中の王道。妖怪が蔓延り、生きとし生けるものが滅びの局面に立たされている世界を、一匹の大神が救う、というもの。敵を倒したり自然を取り戻したり困った人の手助けをしたりと、神としてするべきことは幾らでもあり、プレイヤーはその全てを追体験することができる。失われた自然が取り戻されていく様は何度見ても気持ちいいものである。ってそれはシナリオというよりゲーム性の部分だろうか。それはそれとして、これほど暖かいシナリオは最近稀だと思う。プレイ中2度ほど涙をながしかけ、最後の最後には本気で涙が止まらなくて参った。何せまだ戦闘が残っていたので。

という感じで、正直文句の付け所が全然見当たらない。
一つだけあげれば、作中で色々とあった伏線がまだ消化しきれてないこと。
流的に多分次回作も目論んでるんだろうが、これほどのゲームの続きを作って、一作目を超えることができるのか、という部分だけは危惧してしまう。
できればこれ一本で完全に終わらせてもらいたかった、まあ望みをもとう。

思ったよりも真面目に感想を書いてしまった感が、まあそれほどのゲームだ。
最後に一つ。

とりあえずゲームファンは全員新品で買ってプレイしておけ損はせん。

以上、超傑作。

(☆☆☆☆☆)

総プレイ時間:35時間