買ったのを読みきってみた

『BLACK BLOOD BROTHERS2』あざの耕平

アニメ化が決まったことで全てのファンを絶望のどん底にたたき起こしたといわれる稀有な作品。
確かにアニメ化するにはちと早い・・・と思わないこともないが、多分本編はもう佳境に入ってるのでどこら辺までアニメ化するかで大分出来は変わってくると思う。個人的には三巻分ぐらいを26話かけてゆっくりしてくれればいいなあと。閑話休題。

本巻はラブコメありハードボイルドありコメディあり過去話ありとかなりバラエティー豊かに組み合わされた短編集。
個人的には龍王セイの子供っぷりがすげぇ微笑ましくて良かったんだが、物悲しさというか、互いの立場や主義主張が異なることがどういうことかを伝えてくれた一編も好み。つか全部良かったんだがな。

本編の方は最早平穏なんて言葉が存在しなさそうになっているぐらいの展開、なのだがどうも短編もあるみたいな様子なので、あんな苦境の中でも結構楽しく暮らしているんだろうなあと想像できる人間一人と吸血鬼二人の凸凹凸トリオ。その三人の比較的平穏だった時期を取り扱った本巻なので、まあボチボチと幸せそうな様子で何よりでした。相変わらず安定して面白くて何より。

130冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆★)


殺×愛4』風見周

殺し殺されるために恋をする最後の人類と対天使兵器の物語。
恋愛原理主義である偉大なる生徒会長の独断により春と夏の端境期である6月初旬に学園祭開催が突如決定。
一歩引いたところで当たり障りも無く日々を生きる、といつも言ってる割りに良く考えたら全然そんなことがない主人公であるオメガは幼馴染の他薦にともない何故か文化祭実行委員に就任してしまう。ダラダラと文化祭の準備をしたり天使から街を守る日々を送っていると、何故か他クラスとの文化祭売り上げ対決だの、αを名乗る謎の文化祭妨害者が現れたり、対天使兵器に妙な男の影がちらついたりと次々に事件が巻き起こり平穏さとは関係のない日々を送る羽目になる。しかし彼は何故か言い知れない妙な感覚におそわれていき・・・。

という感じに俺なりにあらすじってみたが、まあそういう話。
戦闘シーンは殆ど無く、いつもにましてラブコメ度と日常生活度が非常に高い巻になっています。
毎度のことですが、読み応えがあるのは全てを投げた主人公の意識の変化、かなあと。
まあ戦闘はないにせよ人間関係にはかなり変化があるし、謎だった主人公の過去の中でもかなり重要となる部分が明らかになったり、次以降におこるであろう怒涛の展開を予感させるシーンがあったりと、読み外せない巻だったのは確か。そして面白かった。

131冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆☆)


『上手なミステリの書き方教えます』浦賀和宏

気持ち悪いミステリを書くことに定評がある・・・と此間も書いたんだが、今回はそれ以前に『ミステリかこれ?』という疑問が先に。
いつもにまして吐き気を覚える独白の数々に加えて、オタク文化に対する自説めいた文章が100ページ近く掲載されていたりして、なんか小説読んでるのか日記読んでるのかわからなくなってきました。段々と私小説めいてきてるよなあ、と思うもののそういう風なキャラを描いているだけなのかもしれんなあ、とも思ったりして、なんかもう段々わからなくなってきた。

あらすじで書いている通り、ある意味結末圧倒的感動だったが、そこに至るまでの過程が酷すぎるので、ようやっと最後のシーンで救われた感じがするってだけが。正直このシリーズは読まなくていいかなーって気もするんですが、ただまあ、ようやくにしてストーリーが進んでいきそうな雰囲気になってるので次も読みます。

132冊目(☆☆☆☆☆☆☆)