バッカーノ

バッカーノ!2001』成田良悟

基本的に1930年代を舞台に繰り広げられれているシリーズの中では異色となる2001年を扱った物語。
元祖不死者集団とも言える、この時点から約300年前に船旅をしていた彼らの生き残りの全てがカラー口絵と本文の中に登場。
これまでには名前すら出ていなかった3人に加えてマイザーとチェスの2人がメインストーリーに絡みつく、ヨーロッパの片田舎にある、世界から閉ざされた村の中での大事件。
世界の全てがハッピーエンドを迎えることを生きがいにあらゆる手段をとり続ける不死者が、一人というか五人というか、まあ深い事情を抱えた少女の生涯を助けるために・・・ってなんかあらすじ紹介にそろそろ飽きてきたので省略。

兎に角、異色作でした。

148冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆☆)


バッカーノ!1933<上>』成田良悟

螺旋のようだったり線路のようだったりドミノのようだったりと一つの事件を様々な立場の組織や人物からの視点で綴り続けている『バッカーノ!』シリーズが第5弾。
今回は刃物に魅入られた奴らによる協奏曲。
過去と現在が入り乱れ、響く刃と飛び散る血潮。
皆が皆自分の大事なものを守るために全力を尽くしたりしてます。
ま、本格的な感想は下巻読んでから。

149冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆★)


バッカーノ!1934<上>』成田良悟

これはチックとタックの愛の物語であると同時にヴィーノとシャーネの愛の物語でもあり、更にいえばフィーロとエニスの愛の物語でもあるが、大局的に見ると『バッカーノ!』1930年代編完結に向けての布石としての物語であった。
これまで名前だけは出ていたテロリストがようやく本文中に姿を現し、同時に彼の持つ組織力の中でも特異とされる異能者集団が登場、そのうえそんな彼らと真っ向から敵対している組織、というか国家というか、まあ一般的な人類サイドの最大戦力者まで登場する。しかもその全てが今回初登場というわけでもなく、これまでの作中に何らかの形で関与してきた奴らであったりするのだから驚きだ。複数の物語を構成して一つの大きな物語を作り出す、という手法がここにきて次のステップに進んだ感じである。

それはそれとして、今回もまた皆が皆自分の大事なものや信じるもののために必死で戦っています、
どんな物語であろうと大事な何かのために誰しも戦っているので敢えて特筆することではないって気もしますが、まあそれが際立って目立ったので一応主張しておきます。
何気にこの作品以降違う作品ばかり書いている作者なので、最長で一年半以上読者は続きを待たされてるのですが、作者の日記読んだ感じだと次に発売されるのはこれの続きっぽいので狂喜して待つ所存であります。

150冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆☆)