越佐大橋シリーズ

Mew Mew!』成田良悟

『越佐大橋』シリーズ第二段。
前回同様舞台は本土と佐渡を結ぶ橋の真ん中に作られた人工島。
犬と狗が吼えあった『バウワウ!』から変わり、今回は猫と鼠の追いかけっこ。
その背後では島の英雄が不在の時を狙い、彼の最大の敵が島を舞台に大暴れ。
島という開かれた閉鎖空間の中で東と西とそれ以外の勢力が凌ぎを削る人間模様。
何かを守りたかったり何かを沈めたかったり何かを壊したかったりと皆が皆其々の思いを持って島内せましと駆けずり回る。

やはりシリーズということもあり前作と似た感じの漂う本作品。
平和ボケした日本人には耐えられない・・・といいたいところだが島の住人はたいていその平和ボケした国からの移住者なのでそうともいえなかったりするんですが、まあそんな過酷で自由で制約満載な楽園兼地獄の暮らしを平和なこっち側から楽しく拝ませてもらおうとしましょう。

152冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆)

『がるぐる!<上>』成田良悟
『がるぐる!<下>』成田良悟

『越佐大橋』シリーズ本編の完結編。
これまで名前だけ出てた都市伝説だとか殺人鬼だとか島から去った犬と狗とかエンジンに魅入られた猫とか、まあ早い話がオールスタッフ勢ぞろいの乱痴気騒ぎ。
島の英雄とその復讐者との因縁を中心にしているものの正直読んでて把握しきれないぐらいの重要登場人物が雁首揃えてお目見えって感じなのですが、まあ初期のバッカーノに比べたら読みやすくなっている・・・という気がしないでもないです。ただまあもコイツ別にいなくてもいいんじゃないかなーっていうキャラが結構名前ありで登場してたりするのが気になるんですが。

とはいえ、其々の思惑や因縁なんかを見事に絡めて一つの一大事件として成立させて完結させるという展開に関しては文句なし。
本人既に後日談とか書く気満々なので敢えて俺が言うことでもないんですが、この島の皆さんの生き様をもうちょい見たいので短編で良いのでお願いします。

153〜154冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆★)シリーズ通算