成田完結そして次の戦い

『ヴぁんぷ!Ⅱ』成田良悟

今回のテーマは自己追求と復讐と友愛と執念。
前作では完璧に脇役だったキャラにかなり焦点を当てつつ次から次に新キャラが登場して吸血鬼が支配する島を舞台に様々な思惑が暗躍。
自分の命より優先すべき何かを持ちそのために実際自分の命を賭してしまうような人間を、まあ憧れないこともありませんが羨ましいとまでは思わない俺ですが、物語的に見たら一番燃えるシーンだなあ、とは思ったりしています。そんな人間を相手にしている自分に似たような場面があり、その時の自分は大事な誰かより自分を優先していた、・・・となると合掌ものですが、まあそういうシーンがこの話の中でバッチリ展開されていて多分一番の見所です。愛に生きれる奴が羨ましい。

そんなこんなで3巻に続きます。

158冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆★)


『ヴぁんぷ!Ⅲ』成田良悟

前作より続く連作の完結編。
一応物語的には完結してますが騒動自体は何一つ解決せず。
それぞれ欲しかった解答を得られたり知りたくなかった真実を知ってしまったり比類なき力を得れたり死んだのに死ねなかったり。
人それぞれまさに十人十色といった感じですが、関係各位が全員何らかの影響を受けることになってしまったことだけは確実。
でも一番強かったのは自分を全く省みなかった人間の男の子だったんだろうなあ、なんてことを思いつつ次回作にも期待です。

一つだけいうと、早くも力のインフレが凄いことになってきて収拾つかない予感が。

159冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆)


『世界の中心針山さん』成田良悟

普通に生きてたら絶対におこりえないような事件に何故か毎度関わってしまう極々普通の一般人であるところの針山さん。
そんな彼がほんの少し関わったり渦中に巻き込まれたりすることとなった事件を描いた連作短編。
都市伝説や魔女っ娘や自称勇者達なんかがテーマとなっております。
正直針山さんというキーワードを言い訳にとりあえず好き勝手にやってみてる間に話がまとまっちゃいました、みたいな感じな読後感なんですが、まあ一見関係ない話を組み合わせる手法は毎度のことなので。
とりあえず個人的には魔女っ娘ものが一番好みの作品でした。

160冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆)


学園キノ時雨沢恵一

電撃文庫編集部による、というかメディアワークスの陰謀により何冊か作られた通販本に毎度収録された『学園キノ』がマジで文庫にまとまってしまったという問題作。
キノの旅』の主要メンバー(といっていいほど人数いねえ)による学園魔女っ娘コメディー。
基本的におバカなノリだけで構成されたおふざけ作品なものの、なんだかんだでちゃんと(?)物語として纏めちまってるところは流石。
ただ原作信者とかが読んだら発狂して作者呪い殺したくなる恐れありなので注意。
キャラへの思い入れの全てが破壊されること前提で頭空っぽにして読めば、結構楽しめちゃったりするのかもしれない。
俺的には楽しめたので。

161冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆)