三冊ほど

レジンキャストミルク2』藤原祐

晶と硝子が無限回廊の侵食を退けて一月と半。
平穏な日常を送るのと同時に臨戦態勢を整え続ける日々を二人は送っていた。
そしてある日晶と硝子、その関係者二人がほぼ同時刻に誰かによる侵食を受けることになる。
前回登場しなかった目覚まし時計、アンノウンの二人の虚軸も巻き込み、新たな戦いが始まった。

戦いは回を増すごとに激しくなっていくのが普通なわけですが、例に違わず規模が拡大しています。
敵に対する餌とするために送っていた平穏な日々を侵食してくる無限回廊に対し、餌を餌として認識しきれない晶。
日常を偽装する為のルーチンワークの一つだったはずの学生生活に対し、ノイズともいうべき不確定な認識を持ち始めている硝子。
本来の目的であった無限回廊撃破以外の理由で無限回廊との戦いに挑むことになる二人。
矛盾を抱えた自分を半分自覚しながらもそれを見ないようにして戦うというのは酷く歪なものであります。

173冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆★)


フルメタル・パニック! サイドアームズ2 極北からの声』賀東招二

中編二編と小編一編による短編集。
最初の二つはコメディー要素零の超シリアス軍事物。
トゥアハー・デ・ダナンが誇る二人の中年親父の過去と、それに付属するカレとカノジョの物語。
純粋な実力と強運のみが試される戦争を生き抜いてきた二人の激動の人生が短く綴られています。
最後の一つは学園物を主体とした小編で、やや血なまぐさい感じが漂うものの基本的にはコメディータッチ。
かなり短い作品で途中の描写はしょった部分も多々あるものの最近明るい要素が欠片も無いフルメタ状況を考えると口直しに丁度良い感じ。

というわけで短いながらも読み応えのある短編集となっております。

174冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆★)


『新ソード・ワールドRPGリプレイ集NEXT⑦ レイド・レボルト』藤澤さなえ

5巻から続いた旧レイドの残党によるロマール転覆作戦を巡る戦いもこれにて終結。
元上司にしてロマール一の小物っぷりを魅せる幹部バーゼルとのいざこざにも一応の結末が。
当然のようにGMの裏をかき続け、相手と真正面から戦うことは決してしない我らがぺらぺらーず
機転というか悪知恵というか独創的な戦略というか、まあなんつーかある意味で最も盗賊らしい戦いを魅せる彼らの冒険は相変わらず笑いに彩られておりました。

175冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆★)