M.G.H

『M.G.H』三雲岳斗
以前本格ミステリとして上々の出来と評した『海底密室』と世界を共有する、いわば『鷲見崎一族物語』の発行順的には第一作にして時間軸上では第二作目にあたる、第一回日本SF新人賞受賞作品。
今回ばかりはキャラクターものではなくて純粋なミステリとして楽しんだ俺だが普通に教育を受けて育ってきた人間ならば蓄えた知識と少しの閃きで事件の謎を解くことは可能だろう、と思えるぐらいには公正だったが俺にはわからんかった。でもまあ納得は出来たので問題なし。
人工の小さな宇宙ステーション内で<墜落死>するという奇怪な現象を中心に据えたのは中々にセンセーショナルだったのではないかと。
蛇足ながらも、一応キャラクター小説として楽しむ道も存在していることを付け加えておく。
正直最近の三雲岳斗作品よりも遥かに面白い。

189冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆)