電波的な

電波的な彼女片山憲太郎

家庭環境に恵まれない中途半端な不良少年である柔沢柔はある日体育館裏に呼び出され、見知らぬ少女に突然絶対の忠誠を誓われる。
前世において柔が偉大なる王であり、自分はその従者であったため現世でも貴方に仕えさせていただきます、と真顔で告げる電波的な彼女
奇妙な言動の数々に振り回されつつも徐々に彼女の存在に馴染んでいったとある日、とある連続殺人事件に巻き込まれることとなった柔は、彼女に対して不信感を抱くようになってしまう。

『紅』シリーズとクロスオーバーする本作は、片山憲太郎のデビュー作でもある。
今の日本より少し治安が悪くなっている様子な世界に生きる普通な少年や電波な少女や奇天烈な母親なんかのキャラクターがステキに成立していてグッド。尚且つミステリー要素だとかサスペンスっぽいまろやかさだとかが絶妙にブレンドされていて更にグッド。
結構人外じみた奴らが登場しまくる『紅』と違い、多少突拍子がない要素はあるものの普通の人間しか出てこないっていうのも俺の好みに合致。まあそっちに関してはクロスオーバー作品ってこと考えると今後はしっかり人外が出てくるんでしょうけど。
とりあえず、この奇妙に合致した恋愛模様を追っていくとしましょうか。

229冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆★)