キノの旅Ⅹ』時雨沢恵一

当然のように上質かつブラックユーモアに溢れた珠玉の短篇たちを見た感じは穏やかな文面で誤魔化しつつお送りする名作シリーズの新作。
久々に中編といえるぐらいの作品が収録されている以外は基本的には掌編ばりの短編で構成された短編集である。
個人的ベストは『インタビューの国』で、『歌姫のいる国』は珍しく最初から最後まで展開が見え見えで、ぜんぜん予想が覆される部分がなかったのでちと残念。
基本的にはどの作品も中盤までに落ちが読めるのだけれども、それでもどこかしらで予想外の因子を盛り込ませてくれるのが好きなので。
でもまあ毎度のコトながら及第点は超える出来です。

243冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆★)