1

マルドゥック・ヴェロシティ冲方丁
最早内容は欠片も覚えてないがとりあえず超傑作だったことだけイメージとして残っている『マルドゥック・スクランブル』以前を描く物語。
後に敵対することとなる相棒=ボイルドとウフコックが自分たちの有用性を証明するために楽園と呼ばれる隔離施設からマルドゥックシティに自分たちの居場所をうつし、信頼できる仲間たちと実験の結果得た特殊能力を用いて究極たる証人保護プログラムの具現者として奮闘。
過去の自責と贖罪をヴィジョンとして毎日繰り返し見せられ、それすら快感に転じさせようとする本能に逆らい、常に冷静さを保ちつつ相棒のために何が出来るかを考え続けて生き抜く男の生き様が途方も無く胸を突く。

『/』『=』を多用するなんとも特徴的な文体すら心地よく感じてしまう筆力は圧巻。
膨大な登場人物と人間関係と世界設定にかなり戸惑うが、それは気力と思い込みで乗り越えろ。
261冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆☆)