傑作

マルドゥック・ヴェロシティ3』冲方丁
一人の男が虚無に至りグラウンドゼロを迎えるまでの大いなる軌跡。
全てを失い相棒を濫用しつくした代償として真実を得、かつての組織を敵に回す。
回避不可能な罠と想像だにしなかった真実が無差別に襲い掛かってきた末の決断に息を呑む。

ページを追うごとに加速していく物語から目を離すことは不可能。
他の全てをなげうって読書に没頭したのは近年稀である。
紛うことなき傑作と断定しよう。

268冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆)

『ソラにウサギがのぼるころⅢ』平坂読
変態系ラブコメバトルコメディラノベの第三弾。
ムーンチャイルドの研究所を狙う謎の傭兵部隊の登場や学園物にありがちな文化祭スタートや謎の同級生変身だの色々新展開続出。
作品内の変態行動レベルも格段に上昇しメイ道なる意味不明な道が建造されてみたり。
平穏無事な日常を謳歌したいという願いだけを叶えるべく日々努力を続けている主人公の苦悩や努力の様子やそれが実りつつある現状やそれ故の喪失への恐怖なんかもところどころに挿入されるところからぼちぼち物語りも佳境に入ってるのかもなあ、なんて思ったりもするわけですけど、面白さ自体は順調に伸びてるようで何よりです。

269冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆)