嘘つき

よくわかる現代魔法 たったひとつじゃない冴えたやりかた』桜坂洋
実質的には第一巻から続いていた『魔女のライブラリ編』完結作。
その後音沙汰がまったくないことを考えたらシリーズの完結作って可能性もあるけど。
ともあれ前回の壮大な引きの翌日から始まりあっというまに物語が収束。
現代最強の魔法使いである姉原美鎖の最終兵器がついに明らかになり史上最強の魔法使いと正面戦争。
結局最初から最後までまったく成長することがなかったヒロインは今回も飄々とあがき続けていました。
いやいやなんだかんだで本当によくわかる現代魔法でした。

276冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆☆)

『嘘つきは妹にしておく』清水マリコ
自称物語の妖精な少女が唐突に現れ、ばらばらになった物語のパーツを集めてひとつの物語を復元してほしいと醒めた高校生なヨシユキに懇願。
うそ臭いなあと思いつつも一応彼女に協力することにしたヨシユキはその途中様々な思いを胸に秘めた同世代の少年少女と心を通わせていく。
順調に集まっていく物語のパーツ、だが残り少しというところで彼らの前に物語り上の敵とも言える登場人物の欠片を持った人物が現れ・・・。

もっすごいファンタジー色あふれる作品、というわけでもなければ極々常識的な世界の物語というわけでもない中途半端な感じ。
とはいえシナリオ自体は悪いものではないし決して際立ってもいないが立っていないわけでもないキャラクターもなかなかのもの。
エピローグはなんかすげぇ見え見えな感じだったのだが残念というよりは微笑める内容というか。
まあ傑作ではないが良作ではあります。

277冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆)


『君の嘘、伝説の君』清水マリコ
嘘つきシリーズ第2弾。
授業で読まされた読書感想文を欲しがった人形のような少女と知り合ったことから少し変わった数ヶ月間を送ることになる少年。
嘘と伝説に彩られた彼女が彼の日常に静かに踏み入ってくる。

ということで正式な続編。
一作目に比べるとファンタジー性が薄まり物語性が濃くなっている。
が、面白くなったか?と問われるとちと答えに困る感じである。
なんか物語的にごちゃごちゃしてるというか、ファンタジー色のかわりに電波色が色濃くなったというか。
とはいえ別段面白くないというわけではないのでいいんだけれど。

278冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆)


『侵略する少女と嘘の庭』清水マリコ
嘘つきシリーズ第3弾。
とある小細工のせいである意味校内一有名な美少女と妙な因縁を持つことになる少年。
唐突に家に泊まりにきたり彼の仲良し4人組の仲をかき乱したりと破天荒な少女に困惑しつつも一度惹かれた心は離れることなく。
一つの呪いに縛られていると自称する彼女をどうにかしようと奮闘する彼と惰性と馴れ合いで続く仲良し4人組の行く末は。

ということで三部作のラスト。
これまでの世界観というか街の特性というか、まあ前作前々作の流れを踏襲しつつ昇華しきった感じ。
ファンタジー色はもはや皆無だが、その分物語性と青春具合が格段にレベルアップ。
少年時代に是非経験しておきたいちょっとだけ普通じゃない全ての事柄がここにある、というと多少大袈裟だがそんな感じ。
色あせた中学生活を送った日本中の同士は読んどけ。

279冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆☆)