図書館ラブコメ

『図書館内乱』有川浩
無事シリーズ化が決定した『図書館シリーズ』の二作目。
他出版社との軽い共同作業を踏まえつつも前作をはるかに超える作品に。
図書館戦争』では出番の割りに内情まではぜんぜん迫ることがなかった主役二人以外の主要人物の過去や今や中身に迫った短編を繋ぎ合わせて作った一冊、という印象ではあるもののしっかり長編として確立されているのはお見事。
検閲と図書館のありようという構造自体に問題提起をする一軍の登場や内乱と呼ぶに相応しい展開の応酬でメディア良化団体の出番がやや減っており戦闘描写が皆無といっても差し支えないレベルに落ちた分他の要素がパワーアップしてるところも良い感じ。
どこまで引っ張るかなーと思っていたラブコメ要素が早くも暴露されてしまったことが今後どう影響するのか楽しみである。

288冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆☆★)