終わる世界

『終わる世界、終わらない夏休み〜芹沢和也の終末〜』あきさかあさひ
4日後に滅亡することが確定している世界。
荒廃し住人の95%が疎開した計画都市で毎日頑なに登校を続ける二人の少年少女が世界を救う方法を探し始める。
同じ4日間をループし続ける世界と、ただひとつ残り続けていく落書き、そして小さなノート。
全ての謎を解き世界の滅亡を防ぐという明目と、秘められた本心を抱えて、二人ともう一人はたった三人で生き続ける。

物語の構成上なんども同じ状況や同じ文章が登場するものの、ちょっとした条件の変化から色んな形に展開がかわっていく。
正直去年読んだ『ALL You Need Is Kill』を彷彿とさせる感じだが、まあループ物は昔からよくあるので気にすることはないか。
同時刊行の上下巻なので、というわけかどうかは知らんが、この作品に関していうと見事なまでのバッドエンドなので、一瞬の間をおくことなく下巻を読まざるを得なかった俺がいたことだけ付け加えておこう。

289冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆☆)

『終わる世界、終わらない夏休み〜桜井深優の終末〜』あきさかあさひ
あっさりと主役が入れ替わり、40回のループを経験した眼鏡っ娘がヒロインに。
とはいえあくまでも物語の主人公はさほど世界に執着心をもっていない上巻の主人公なんだけど。
恐らくは数千回以上もループし続けたであろう世界を40回生き抜いた少女が、幾度もともにループし、そして幾度も分かれ続けてきた二人の仲間ともう一度だけ出会い世界を救うべく奔走する。
起こっている現象がどうとかいう話をし始めるといろいろとつっつきたくなるのでやめておくが、とりあえず上質の青春ドラマに仕上がっていることは断言しよう。
まあ心理描写云々はいいとしても最後の説得の流れはちと青臭すぎて勅旨出来なかった感は否めないのだがね。

290冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆★)