車内にて

断章のグリムⅣ 人魚姫(下)』甲田学人
人魚姫編完結。
襲い来る泡/増え続ける被害者/神狩屋の過去に纏わる真実
それらが混在となって浮かび上がってくる。
人魚姫と八百比丘尼をモチーフとした最大級の被害をもたらしかける今回の泡禍の現出。
事件の裏側と仕組みを全て理解した蒼衣が真実の意味で初めて下す決断。
皆が持つ歪みと恐怖をあくまでも美しく醜悪に描く現代ホラーの傑作である。
68冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆☆)

『小さな国の救世主4 シャカリキ勇者の巻』鷹見一幸
数々の常識破りな奇策を用いてセリカスタンの内乱を収めたシマオオカミこと龍也。
一年間のアルバイト生活で得た予算にてリューカ姫を日本に案内しようと再び訪れた大地にて、彼はまたまたシマオオカミとして立ち上がることとなる。
今度の敵は中国の支援を受けたナガス族の解放軍。
多数の国家の思惑が絡んだ新しい民族紛争をシマオオカミはいかにして治めるのか。
相変わらずな結果オーライストーリーと陳腐にすら思える策略の数々がキラリと光る。
流石に最後の戦略はとある方向に特化しすぎてて失笑物だったがそれはそれ。
何気にシリアスというか身につまされて考える必要のある内容な枠品であるからしてラノベという観点から脱して読んだほうがいいのかも。
次回でついに最後だそうだが、舞台とノリから考えるに最大級にトンデモな内容になりそうなので戦々恐々して待て。
69冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆☆)