結局あの鐘ノ音は一体

空ノ鐘の響く惑星で⑨』渡瀬草一郎
戦いと戦いの間の日常を描いた巻。
何気に常に散りばめられつつも微妙にこれまで目立たなかった恋愛部分にクローズアップ。
正直メインの三角関係よりも義兄義妹な二人の行き着く先が見えたのが一番面白かったけど。
無骨で無理やりながらも粋な友情ってヤツに祝杯でもあげてみたくなったり。
後はまあ前回少なめだった裏での闘争関係が早くも復活してきたりで、やっぱこのシリーズは戦争より政争を愉しむべきだよなあと再確認したりも。
残り僅かなためこの後は一気に突っ走ることが予測されるわけですが、段々と面白さに重厚さが増してきたよなあって感じなので単純に続きが楽しみです。
86冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆☆)


空ノ鐘の響く惑星で⑩』渡瀬草一郎
このシリーズ一つ一つの区切りが非常に上手いためか冗長な感じが全く無い。
今回はシリーズ開始時から名前が出続けていた宗教国家ジラーハが舞台。
メインキャラであるウルクの故郷ということもあり大いに盛り上がる・・・かと思いきや多くの頁数は相変わらずな三人の恋愛話+αに費やされ、ジラーハ自体の話はそれほど深く描かれることは無し。
ジラーハにいるウルクの関係者とのやりとり自体は結構な分量だったため、この国を皆で訪れたことは非常に重要だったのだろうけれども。
まあこの国は基本的にラトロアと臨戦ムードにあることを除けば非常に平和な国であり、御柱を信仰する国からしてみれば不可侵領域でもあるため大したイベントが起きなくて当然って感じがしないこともないのだが。
ただ唯一起こった戦闘が、細部は違うとはいえ前回の戦いの焼き直しみたいな感じだったのはちょっと残念かな・・・といいたいところだが、恐らくもう一度似たようだが決定的に前回とは違っている部分があることを主張してラトロアの危険性を強調したかったんだろうなあと思うので仕方ないと納得。
残り二冊となってしまったこのシリーズ、まだまだ隔された部分は残っているわけだが一体どんな着地を魅せてくれるのやら。
87冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆☆)