絵師以外はぱーふぇくと

『サクラ上等。』三浦勇雄
周囲全員記憶喪失/失われた10ヶ月間の思い出/目前に迫る大学入試
昨年のクリスマス以降文字通り命がけの危機を次々に経験、打倒してきた最強の一般人五十嵐鉄平。
外世界への干渉を嫌う内世界の勢力の陰謀に打ち勝つことができなかった彼は、現在最大級の危機に窮している。
積もり積もったストレスを緩和し最悪の現状を打開すべく、彼は最愛の人である古都ゆかりと再び恋をすべく全校生徒の前で唐突な告白を行う。
その暴挙が呼び水となったのか、段々とゆかりと新しい関係を築きつつある鉄平。
しかしそれはこれまでのゆかりとの日々を無かったこととする、ということと同意であり・・・。

ということでクライマックスエピソード佳境、つか次でラスト。
物語ってのは山と谷があってこそ面白いわけだが、そういう観点で言うと今回は落ちて上がって落ちて上がる感じ。
山を上がるたびに感情が高ぶり涙流して雄たけび上げつつ鉄平鉄平とコールしたくなる俺がいるほどに燃え上がってしまった今巻。
これまでに鉄平が積み重ねてきた全て=一途過ぎるゆかりへの愛
それを取り戻すためにいつ終わるとも知れぬ孤独な戦いに挑む鉄平、その他何人か。
シリーズ開始時は多少面白いストーリーと異常なまでの失踪感を楽しみに読み進めていたこの作品。
まさかここまで没頭して読めめるところまでに至るとは予想もしてなかったわけですが。
ともあれ、次でラスト、五十嵐鉄平最後の戦いを待つとしましょう。
101冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆☆★)