超絶読書日和

『パラサイトムーンⅢ 百年画廊』渡瀬草一郎
人の感情が見える異能。
心弥が無名の天才画家グランレイスから継いだ能力はそれだけではなく、真の力は異界の創造である。
グランレイスがかつて絵の中の異界に封じた迷宮神群『オフタフ』を開放するため、満月のフェルディナンは心弥を操るため弓を手中に収める。
弓という一人の少女をそれ以外の全てより優先すると決めた心弥は、彼女を取り戻すためグランレイスが創造した異界を自らの心で塗りつぶす。
・・・ってどうにも感想書こうとしてるのに粗筋になるなあこのシリーズ。
感覚的には言いたいことわかってきたんだけど、どうにもこうにも掴みきれない感じ。
つまりは自分以外の世界との関わり方なんだろうけど・・・。
117冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆)

『パラサイトムーンⅣ 甲院夜話』渡瀬草一郎
自動的に異能が誕生する情況があれば、必ず意図的に異能を誕生させたいと思うのは人の常。
既に壊滅しているもののその成果であるところの異能者はまだまだ組織に存在しているかつての機関。
死した筈の長の復活に伴い、キャラバン内部での確執が表面化、中立地帯での戦闘に派生する。
またもや高校生カップルは出番皆無なままキャラバン中心に血なまぐさい感じの物語が展開、というか新キャラと続出脇キャラ大出世。
主人公なんてものは迷宮神群に影響を受けた人全て該当するようなシリーズだし、初っ端の主人公の性質上むしろ今回のメインキャラのほうがラノベにおける主人公としては正しいスタンスって感じ漂うのでいいんですが。
ともあれ、Ⅳ〜Ⅵは3つで一括りみたいなので一気にいこうかと。
118冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆)


『パラサイトムーンⅤ 水中庭園の魚』渡瀬草一郎
ともに施設で育ったかつての仲間を救うため集結/独自の調査を開始した真砂を筆頭とした小集団。
キャラバンよりも早く、甲院薫から由姫の体を奪取しなければ、彼女ごと甲院派は全滅する。
たった一人を救うため何の手がかりも無い情況で足掻き続ける彼ら。
それは全て、仲間が窮地に陥ったときには必ず皆で助ける、というかつての約束を守るため。
一人の命のために複数人が命をかける、数字の上では無駄としか思えないハイリスクローリターンの作戦。
そんなことは百も承知で挑むということは、つまりは自己満足の極みでしかないのだけれど。
でもまあそれぐらいの覚悟を持って心配できる相手がいるってことは幸せなことなんだろうなあ、としみじみ思った俺でした。
119冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆)


『パラサイトムーンⅥ 迷宮の迷子たち』渡瀬草一郎
『甲院派編』のラスト。
山之内派と肩を並べるキャラバンにおける最大派閥の一つカーマイン派に身を寄せた甲院派。
仲間を救うべく『絵』の中をとおり瞬時に欧羅巴に向かった真砂達は、そこで仲間の一人と10年ぶりに再会する。
同時期、山之内派を統べる長、山之内は腹心とその他諸々を引き連れて甲院派の処遇について談合すべくカーマインの元を自ら訪れる。
最強レベルの異能者達が集まる中、またまた唐突に現れたとある狂信者集団の司祭を務める少女は、彼らの全てをあざ笑うが如きとてつもない計画を実行に移してみたり。
今回は『仲間の絆』みたいなものがひたすらに前面に押し出された、なんとはなしに爽快感溢れる熱血なお話。
一応これでシリーズ自体ストップしているのですけれど、時間軸的に弓が復活する二年後までまだ一年半ほどあるので、それまでの話でもそれからの話でも幾らでも作りようはあるはずなので、多分また出るんでしょう。
120冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆★)