文学少女と

『”文学少女”と飢え渇く幽霊』野村美月
登場人物の殆どが心の闇を抱えきれないほどの量保持していて、なおかつ物語自体も二転三転して最終的には予想のしていなかった方向に落ち着くことが恒例となりつつあるところの超高度な読書感想文を作品にしたようなシリーズ。
今回はぜんぜん知らない外国のふるーーいラブストーリーが主題。
歪んだ愛/裏切り/途切れる思い/持ち越される怨念/誰も幸せにならない恋
そんな悲劇極まりない物語すら、語り手/視点を少し入れ替えるだけで全く違う物語に。
シナリオの反転はシリーズ第一巻でも見事に披露していたわけだが、今回はそれがもう一転。
とはいえ伏線事態は最初から張り巡らされているので、オチ自体はなんとはなしに読めてましたが。
とりあえず、断言できるのはクラスの図書委員さんのツンっぷりの素晴らしさぐらいですかね。
あり得ないとは思いますが、文学少女が語る小説の中に、俺が愛してやまない作品が含まれることがあったら、多分全力でシンクロしまくる俺が浮かび上がってくる気がしてなりません。
163冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆☆)