ゆらゆら

『ゆらゆらと揺れる海の彼方?』近藤信義
時代の寵児/稀代の英雄と呼ばれる英雄王シグルドが、英雄として誕生するまでの軌跡を描く<七皇戦争編>。
あまりにも緻密に構成された世界観とシグルドという偉大なるキャラ、そしてそれに対応する現シリーズにおける実質的主人公ギュンター、更に作品においての<現代>でシグルドの部下として活躍している<当代>においての敵たちの生き様。
それらが面白すぎて、正直本来の主人公たちの物語が掠れて仕方ないのだが、どうしよう。
さて、前回はようやく出世の糸口をつかんだだけの(今は)シグルド率いる義勇軍
今回は戦場が更に拡大するということもあり、糸口を掴んだだけの立場から一気に英雄の階段を駆け上がる展開に。
そんなシグルドに対してなんともいえない思いを抱くギュンター=過去の亡霊。
時間軸的に現代に近づくにつれて、数々の伏線が張り巡らされていく過去話。
ある意味、どこぞの聖杯戦争的な面白さをはらみつつ、世界観的になんとなーくFEをプレイしているような気分で楽しみ続けている俺なのでした。
ただ、ひとつだけ難をいうと練りこまれすぎているキャラクター及び物語の深さ故に全体像を全く理解できないまま読んでいる俺の適当さだろうか。
正直解説本みたいなのを一冊出してほしいのだが・・・流石にそこまで売れてないだろうしなあ。
166冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆☆★)