螺旋構造

『都市シリーズ 風水街都 香港<下>』川上稔
さて、香港編の完結である。
正直川上作品はあまりの深さのために感想を書くのが非常に困難。
同じ作品でも読むたびに姿を変えるというか、その時点の自分がどれだけ川上稔に浸かっているかで面白さもだいぶ変わってくる。
今回はどっぷりと浸かりきった状態で読むこととなったため、正直面白くて仕方なかった。
難解すぎる上に明らかな形では結局語られることがなかった香港という都市を舞台にしての幾年層を積み重ね続けた極限の物語。
少年少女向けのラノベ、という概念からすると一歩枠をはみ出してしまっている感じ丸出し。
でもまあどんなジャンルの作品でも前へ上へと全力で翔けていくその様は神々しくもあるんだよなあ。
178冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆☆)