殺したいほど愛してる

殺×愛7』風見周
殺すために恋をして×死ぬために愛し合う。
セカイの死と新生をかけたオメガとアダムを中心としたアポカリプスもついに完結。
自暴自棄どころか自暴他棄にすらなったりしつつも希望を捨てずに最後までの日々を全うすることを決断したオメガ。
当初、目的のために手段を選ぶこともできなかった天使狩りの少女は、手段自体が目的を凌駕してしまい苦悩する。
地上で最後/最高のラブストーリーが、雑誌掲載時とは違うエンディングでついに単行本化。
是非は真っ二つに分かれそうな終わりではあったが、個人的には全身全霊を込めて肯定。
終わり逝くセカイで全力で生き続けた彼と彼女には、このラストこそが相応しい。
既に番外編の執筆すらにおわす、というか作者自身が熱望している現状なのでこれで完結とは思いたくないものの、一応本編としてはこれ以上何も描きようがないというぐらいに完結しきっているのでそういうことで。
いやいや傑作でありました。
179冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆☆)シリーズ通算

『都市シリーズ 奏/騒学都市OSAKA<上>』川上稔
今回の都市はこれまでの都市の概念を全てひっくるめた上に技能という概念を追加修正した結果格闘ゲーム的小説という形を与えられた街。
シリーズ中でもっとも年齢層の低い争いというか、主要人物殆ど高校生なんだからそれも当然で。
学生時代の人権というか全ての行動を学生自身がとらなければいけないとされているのがその理由の一つだったり。
思春期特有の迷いを抱え/帰ることが出来ない既に起きた後の過去の事象を悔いたり思ったり/一つの信念のために他の全てを打倒したり
今回も上巻では色々と気になる要素を次々にばら撒きまくった感じなので、本質的な面白さは下巻ということで。
180冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆☆)