疾走

『都市シリーズ 閉鎖都市 巴里<下>』川上稔
結局のところ皆して過去/現在/未来について思い悩んで困り果てた挙句立ち止まることをせずに自分なりに疾走した結果として得られた歴史の物語である。
ロボット物であり青春物であり恋愛物であり戦争物であるところの都市シリーズの中でも最大級に規格外な文章表現を持って構成されたこの作品。
セカイ自体が訴えかけてくることは『全ての現象は自分、そしてそれ以外の誰かに伝えることによって成り立つ』ということ。
これは異なる世界であるところの今を生きる自分たちにとっても同様で、今現在冗談抜きでそれに困り果てている俺からすると身につまされる思いというかなんというか。
自分という存在を確固とするための要因を見据えて成就出来る人間なんて数えるほどしかいないだろうし、その一人になれるなんてことは全然思えない俺だからこそ、そういった生き方を全力でまっとうできる誰かに対して憧れたりするわけでして。
と、滅茶苦茶観念めいたことをダラダラと書き綴ってみたのは俺が非常に不安定だから、という単純な理由がとりあえずあるからでして、この作品の面白さとはなんら関係ないことを断言しつつ、今日はここまで。
183冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆☆★)