本を愛して

『書物狩人』赤城毅
存在が明らかになるだけで一国どころか世界すら震撼しかねない重要度を持った数々の書物。
合法非合法を問わず、あらゆる手段を講じてそういった貴重な書物を依頼主の元に届ける書物狩人。
何よりも書物を愛し、書物のためにだけ生きる男の物語。
とかいうとRODを髣髴とさせるものがあるものの、この作品における本とは隠された歴史上の一大事を描き出すための媒体であり、実質的にその本がどれほを愛するに足るものか、という部分に情熱を燃やしているわけではなかったりする。
残念ながら作中で扱われた歴史的事件はどれもこれも興味ないものだったので然程興味は惹かれなかったものの、ツボにはまれば滅茶苦茶面白かっただろうなあ、と思えるぐらいには楽しめた。
状況説明というか歴史説明を延々とキャラクターが話し続けるというのはちと冗長に過ぎたものの、概ね良作である。
189冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆)