ということで一歩たりとも外に出なかった日

悪魔のミカタ666②スコルピオン・テイル』うえお久光
二学期編ファーストエピソードであるところのスコルピオン編。
魂を殆どあつめきったことにより知恵の実練成に必須な『イヴ』を選ぶこととなった悪魔のミカタだが、本人だけがそのことを知らぬまま、突如訪れた発情期に苦労させまくられる。
そんな中宣戦布告を仕掛けてきた腹心/葉切洋平との決戦もじわじわと表明化/そして真の宣戦布告理由の一部が明らかに。
けどまあ肝心な内容としては堂島コウを含むそれぞれのキャラクターの『譲れぬ思い』が次々に発覚/覚悟を決めている状況かなー、とか思ってみたり。
段々とラブコメ部分が全力でスポットされている最中ではあるものの、次回は生徒会総選挙にして大運動会が行われる予定であり、熱血モード驀進中の現状を鑑みるに、それはとてもとても熱い戦いになるんだろうなあと。
196冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆☆★)

学園キノ②』時雨沢恵一
超妄想系学園物語にして世界観ぶち壊し系物語でもあるところの学園キノが第二巻。
自分の作品のパロディーとも言える作品の中で更に自分の作品を題材にいじり倒す、というあり得ないことをやった話含む、外伝込みの短編集。
1巻の時は多少ついていきずらかったものの、読んでるうちに慣れたのか普通に楽しめた自分に驚愕。
まあ当然のように最高の読みどころは突っ込み所しかないと断言できるあとがきですが。
しかしまあキノ本編よりもいいペースでこっちが出る(まあ厳密に言えばこれはキノ四部なので本編だが)ってのは流石にどうかと思うのだけれど。
197冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆)


『神無き世界の英雄伝』鴨志田一
驚異的な演算能力を持つ電子妖精。
純粋な能力のみを分析した結果、彼女達に選ばれた者は誰であろうと艦隊司令になることができる。
今回二人の電子妖精が選んだのは非常に対照的な二人。
士官学校主席にして超巨大グループの一族/最終学歴中退にして現役コックで展開孤独な青年
二人が選ばれた直後、協和国内の企業グループによる独立宣言が勃発し、二人は企業グループ側として独立戦争に挑む。
電撃文庫では珍しい、純粋なまでのスペースオペラが幕を開けた。

ということで何気にスペースオペラが好きな俺なので飛びついた。
唐突に始まった独立戦争がちと性急な感じがしたのとキャラクターが弱い感じ(というか似たタイプ多し)なのはさておき、艦隊物ならではのやり取りは絶妙。
ただどの作品にも当てはまるし仕方ないことではあるのだけれども、一般兵士がただの数字でしかない描写がちょっと不満かにゃー。
いや登場人物的には数字ではなく一人一人の命がかかってることを自覚しつつ戦ってはいるのだけれども、ねえ。
とまれ、明らかに続編見越してのラストなので今後の展開にも期待ってことで。
198冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆☆)


ガンパレード・マーチ 山口防衛線2』榊涼介
恐らく日本における最大級の幻獣浸透作戦に対するは自衛軍に学兵を含めた混成軍。
ばらばらだった5121小隊の面々も随時集合/それに伴う多くの問題に直面/犠牲を払いつつ克服
日本においてほぼ最高レベルの戦闘力を持つものの、アンバランス/繊細さも同等なためプロフェッショナルとは程遠い位置で戦い続ける彼ら。
芝村舞が小隊長になったことに付随する不平不満心配に加えて慣れぬ共同戦闘に苦戦させられることに。
さてさて如何にして彼らはこの試練を打倒することができるのだろうか。
熊本時代に比べて次々に主要キャラが追加されたことで描写的に多面性をもつようになり、物語を追っていくことが段々と難しくなってきたものの、同じ理由で戦争自体の形が見やすく。
戦場は一つではなく、またその一つの戦場を構成しているのは裏方で苦労している誰かの力でもある、ということが哀しいほどに実感できる。
199冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆☆)