もぎりか

『うさぎの映画館』殿先菜生
昔色々あって自分の感情を閉じ込めがちな日々を送りつつ、その反動ともいえる明晰夢を堪能する女子高生と、彼女の周囲の人々とのなんともいえない普通な日常を描いた物語。
心理描写や話の展開なんかは割りと良い出来で、時折挿入してくるイベントもなかなか魅力的。
ただ正直エピローグで発覚したとある事実に一番驚かされたので他の事に対する印象がかなり薄れたというか。
不思議なことが何も起きない、ただただ普通の小さな恋物語的な何かが読みたい人ははまるかも。
物や人が持つ過去という変えようの無い現実とそれに伴う未来=現在への影響が大きな要素である。
255冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆)