サイクル

クビキリサイクル西尾維新
読むのは二年ぶりで何回目の読了かは覚えてないぐらいに貪ってる作品。
読むときの心境で感想が変わるのが読書の妙ってやつだが、今現在の俺がこの本から得たイメージが世界に対する無力感と無目的のまま続けていくかったるさといなきゃいないでどうにでもするがいないのはちょっとさびしいかなーという他人の存在に対する思いを深めさせられるような、そんな感じ。
シリーズ完結後に読み直すのは初めてであり新しく思ったことといえば、”この世界において3メートルの幅跳びとか3メートルの垂直飛びとかって別段すげぇことではないんじゃねー?というかてるこさん辺りでも余裕でクリアっしょ”ということだったり。まあ最終的目標の達成のために推理の余地が残る程度の隙を見せた犯行なのでそんな思索は戯言未満のことでしかないんでしょうけど。

それにしても何度読んでも面白さが損なわれないというか気付かなかった面白さを再発見し続けることが出来る作品である。
320冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆☆)

『The Book―jojo’s bizarre adventure 4th another day 』乙一
ある意味究極の同人誌ともいえるジョジョ第4部のノベライズ。
没原稿2000枚、執筆期間5年を誇る乙一渾身の一冊。
4部完結後の杜王町を舞台にいつもの面子が繰り広げる奇妙な冒険。
純粋なノベライズというわけでもなく時折メタメタな描写を踏まえつつ瑣末なジョジョネタを練りこみ読者だけでなく明らかに作者自身が楽しんでることが生き生きと伝わってくる内容。
緻密な描写は時に漫画原稿を脳内に再生させ、それでいて乙一ならではの作風をジョジョの世界にガッチリ融合させることに成功。
俺自身最も愛する第4部であるからして、充分満足にたる出来だったと断言するとしませう。
強いて言うともうちっと挿絵が欲しかったかなーってことぐらいだけれど、表装なんかは最高故に。
321冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆☆)