やめられないとまらない

サイコロジカル<下> 曳かれ者の小唄』西尾維新
ギリギリボーダーライン上を揺らめいていた戯言遣いが此処に来て名実ともに一線を越える。
いや、実のところとっくの昔に超えてしまっていたのだけれども、そのことを完全に自覚するに至る。
相変わらず最高すぎる人類最強の請負人、天敵ともいえる戯言殺し、今まで見たことの無い死戦の青としてのサヴァン。
規格外すぎるやつらで送るサイコなロジカル。
精神論は此処までで、残りの時間は一気果敢のクライマックス。
何度も言うが、全ての終わりを知ってから読み直したことで色々と見えてくるものがあるんだなーと超実感。
328冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆☆)

ヒトクイマジカル 殺戮奇術の匂宮兄妹』
起承転結の転を一手に引き受けた一冊。
戯言使いとして世界も他人も自分も真っ直ぐに見ようとせず真正面から接しようとせず全てを誤魔化して騙して逸らして逃げ続けてきたいーたんが一つの別れをと出会いの果てに覚悟を決めるに至る物語。
これまた全てが終わってから読み返すと新しい発見があるわけで。
結局のところこの世の本はすべからく面白いものであり、それを楽しめないのは読者自身がその段階にまでまだ辿りつけていないというだけのことなんだろうなあ、なんてしみじみと考えさせられたり。
逆に昔面白かった本が楽しめなくなるってのは、その段階を通り過ぎちゃったからなんだろうなあ。
329冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆☆)