電撃日和

『神無き世界の英雄伝③』鴨志田一
これまでは天才vs天才、或いは化物vs化物だったのだが、今回は戦闘条件はさておき概念としてはあくまでも天才vs秀才。
ただ、今回の肝は化物と分類されるほどの能力を有する存在であれども、所詮人間というカテゴリーから逸脱するものではなく、それぞれ考えてることや弱点や悩みや楽しみや欲しいものなんかも持ち合わせているということだったりするわけで。

相変わらず手に汗握るスペースオペラと歪んだというか常人にはわからりかねない友情というか競争心というか嫉妬心というか、まあそんな人間模様の彼是も含んだ良作。
願わくば一人ぐらい超絶魅力的な女性キャラが出てきてくれればなあ。
333冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆☆)


『れじみる。Junk 』藤原祐
長編”レジンキャストミルク”短編”れじみる”シリーズ完結。
今回は最終決戦から一ヵ月半後の文化祭を中心に過去話と番外編を収録したもの。
全てが終わった後、失われた何かを背負ったまま日常回帰を果たした皆の日々が描かれる。
清算の意味を込めた一冊でもあり、基本的に血生臭さの欠片も無い極々普通な日常的非日常生活を紡いだ一冊。
これで彼らの物語に触れることはなくなるんだなあという切なさと、それでも皆の日々は終わることなく続き続けていくことが出来るんだよなあという嬉しさで一杯です。
334冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆☆★)シリーズ通算

とらドラ6!』竹宮ゆゆこ
ラブコメ度数∞。
巻を増すごとにラブ度が増してコメ度が減ってる感じはするものの、相変わらずパロディ満載熱血満載でニヤケが止まらん展開の応酬。
今回は皆の親友まるおこと北村主演の生徒会長選挙に纏わるエトセトラ。
みんなの兄貴天下無敵の生徒会長が凛々しくも表紙を飾る一大イベント。
自分の本心もろくにわかってねー人類故他人の本心なんざわかりようもないってのが真実だが、それでもわかりあいたいと思うのが友達とか恋人とか呼ばれる関係の人たちなんだろうねえ、俺には無理だが。
そんなことをつらつらと考えさせられるなんとも深い一冊。
笑うもよし泣くもよし憧れるもよし諦めるもよしな悲喜交々な内容で至極満足。
相変わらずこの作品に関しては魅力の無いキャラってのが全く存在しないよなあ。
335冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆☆★)

狼と香辛料6』支倉凍砂
アニメ化放映直前ということで、なんつか多少寄り道的なストーリー。
まあ二人の関係性は順調に進化してるし今後の展開を担いそうな重要キャラが登場してたりはするのだけれども、商売バトルは零に近い。
世界観の構築と多少のパズル、そして対人関係における諸問題をクローズアップした巻に纏まっている。
にしても相変わらずホロのキャラがステキすぎて悶えること間違いなし。
事実上ここまでは二人で完結している物語ゆえに正ヒロイン以外ヒロインが存在しない上に、正ヒロインが本当にヒロインなのかどうか悩まされるような立ち位置にいるってのも一役買ってるんだろうなあ。
336冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆☆)

れでぃ×ばと!⑤』上月司
新キャラってわけじゃないが一巻で存在だけ明らかになってたキャラが正式参戦したりこれまで影の薄い脇でしかなったキャラが前にでたりと、シリーズも5巻目だというのに次々に違う属性のキャラを投入し続けるエロコメ作品。
正ヒロイン候補達が主人公に対する恋心的なものを自覚し始めて表面化してきたことにより女同士の争いは更に激化の一途を辿っているのだけれども、どいつもこいつも素直さの欠片も無い捻くれ物揃い故に周囲すら巻き込んでの大騒動のオンパレード。
カレカノみたく終わりが明確じゃないのでどこまでやる気なのかは知らないけれども、ぼちぼち新キャラ攻勢止めて既存のキャラを掘り下げていってほしいなあ。
大地君も今回は完全に脇扱いだったので。
337冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆★)