断章の断章

断章のグリム VII 金の卵をうむめんどり』甲田学人
普通に本編っぽいタイトルながらも中身は連作ですらない短編集。
比較的普通の”泡禍”を題材にしていて、まあそれ自体個人の恐怖に絡んだものなのでこれまでのシリーズ同様ではあるものの、あくまでもその個人の中の規模で終わっているだけの物語であるが故に事件としては小規模。
ただしその根っこの恐ろしさというかおぞましさというか、そういうものに関しては規模の多少に関わらず個人特有のものがあるわけでいて。
いつもに増して力の入った写実的にして幻想的な描写の数々に普通に身の毛がよだった。
113冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆☆)