世界はクリアを

『シフト I ―世界はクリアを待っている―』うえお久光
待ち焦がれたシフトの文庫落ち
多少弄ってるらしいが基本的にはハードカバー版準拠。
眠ることでMMORPGよろしくなファンタジー世界にシフトしてしまう少年少女。
仕組みも目的も一切合財が不明な世界で仮初の生活を過ごす彼らは、現実世界におけるストレスを発散してみたり、リアルではなり得ない自分を演じてみたりと様々。
と、まあ感じ的には.hack的な雰囲気なんだけれども、あっちはリアルなバーチャルでしかないのに比べて、コッチの場合感覚的に”もう一つの現実”なうえに、シフトしているのは大人未満な少年少女だけであり、運営者がいるわけでもない混沌とした空間なのでもう少しドロドロとした感じ。
だからこそ、若若しくも生々しい衝動とか本能がたまらなく面白いんだが。

とにかく余裕で二年以上待ったこのシリーズ。
三ヶ月連続刊行の幸せを噛み締める。
152冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆☆)