毎度最高

神曲奏界ポリフォニカ ダン・サリエルと白銀の虎』あざの耕平
ポリフェニカシリーズ読むのは初めてではあるが、そんなことは全く関係ないほどに傑作であるところのこの作品。
鬼才あざの耕平が送る連作中篇であり、相変わらずエンターテイメントに徹しつつも深い人間心理の描写が凄まじい。
三つの中篇と一つの短編で構成された本作だが、全てがそれぞれの顔色を魅せ、一瞬たりとも飽きが来ない。
自己紹介的意味合いの強い一作目は比較的真っ当だが、BBBの短編(コメディ特化)にも決して劣らぬほどに笑いを提供してくれた二作目も堪らないし、新鋭と重鎮とのやり取りを渋く描ききった三作目にいたってはそれ以前の二つで高められた感情を一気に揺さぶられたようでもう言葉もない。んでまあデザート的な最期の短編で綺麗に纏まるわけで。

そんな感じで相変わらず最高、今後も待ってます。
227冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆☆★)