東天の獅子

東天の獅子 第一巻 天の巻・嘉納流柔術夢枕獏
小説“餓狼伝”が比較的定期的に発刊してた頃、物語がバーリー・トゥードゥーに至ったあたりで始まった“東天の獅子
コンデ・コマ前田光世の半生を描いた物語だろうと思いつつ、本誌は負わず単行本化を待ちつつ早10年。知らない間に全4巻が連続発刊され、しかもそれは前田光世ではなく嘉納流柔術を題材とした大作となっていた。

さて今巻は嘉納流柔術=柔道の誕生から四天王集結までを描いている。とはいえ時間軸は常に前後するため厳密にはその限りではないのだが、全体的な流れとしてはそうだ。
いつもの如く客観的なようでいて神の目的ポジションからの主観溢れる、沸き立つような文体に歴史的事実と夢枕的事実をミックスさせつつ、獣臭溢れる意欲的な作品である。
正直キャラが違うだけの餓狼伝といってもいいような雰囲気ではあるが、それでこその夢枕獏ということで。
さて、手に入り次第一気にやっつけていこうか。
38冊目(☆☆☆☆☆☆☆☆☆★)